ヤギの毛から工学へ、木粉から音楽へ
ブルドゥル・メフメット・アーキフ・エルソイ大学(MAKÜ)では、ヤギの毛、角、卵殻、廃ガラスなどの材料から工学材料が開発されています。研究者らは、木粉を添加した材料を用いて、ジュラやスィプスィなどの伝統楽器も3Dプリンターで製作しています。
日付 | 2026年10月30日(金曜日)
MAKÜ工学・建築学部機械工学科の教員らは、さまざまな研究協力のもとで進める取り組みにおいて、廃棄物を再び生産に活用し始めました。
学部長のアフメット・ウユマズ教授は、これらの取り組みが環境汚染の低減、天然資源の保全、廃棄物から付加価値の高い製品を得ることを目指していると述べました。
天然資源の減少、化石燃料が環境に及ぼす影響、人間活動が自然に与える被害により、環境に配慮した材料の開発が必要になっていると述べたウユマズ教授は、プロジェクトへの学術的・財政的支援の確保に向けた取り組みが続いていると説明しました。
ヤギの毛と卵殻から新材料
アフメット・チャルク教授、セルカン・アテシュ准教授、ロクマン・ユンリュ助教授がさまざまな連携のもとで進める研究では、廃棄物が金属およびポリマー系複合材料の製造に活用されています。ロクマン・ユンリュ助教授が研究代表者を務めるプロジェクトでも、廃棄物からポリマー系複合材料が開発されています。
ブルドゥル特有のホナムル種のヤギから着想を得た研究者らは、ヤギの毛と角をポリマー系材料の開発に使用しています。卵殻と廃ガラスの粉末は、アルミニウム系複合材料の製造に活用されています。
大理石および廃瓦の粉末、ならびに産業スラグを各種金属複合材料に使用することについても研究されています。製造された材料の硬度、摩耗挙動、強度を調べることで、工学分野のどの領域で使用できるかを明らかにしようとしています。
ポリマー系複合材料には、充填材または補強材としてオリーブとコーヒーの種、貝殻、ヤギの角の粉末が加えられています。繊維廃棄物は、エポキシ系複合材料に使用されています。
ジュラとスィプスィを3Dプリンターで製作
研究の一環として、3Dプリンターで使用される木粉添加の製造材料により、ジュラやスィプスィなどの伝統楽器が製作されました。楽器の音響特性を評価するため、音響スタジオで試聴会を行うことが計画されています。
廃棄物由来の材料で製造された複合材料の音に対する挙動も、専用の測定装置で調べられています。電子顕微鏡で微細構造を分析した材料について、音響特性が重要となるさまざまな分野での利用に向けたデータが得られています。
航空宇宙と医療に向けた新設計の研究
本学では、引っ張ると横方向に広がる構造についても研究が行われています。航空宇宙技術での利用可能性を有するこれらの構造について、異なる荷重および温度条件下での挙動がコンピューター支援計算により解析されています。
医療応用に使用可能なステント設計も扱う研究では、さまざまな分野のニーズに適した構造を開発することが目指されています。これにより、持続可能な材料のアプローチが先端工学設計と統合されています。
ゼロウェイストとCOP31目標への貢献
MAKÜでの取り組みは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の夫人エミネ・エルドアン氏の主導により2017年に開始されたゼロウェイスト運動の、資源を保全し廃棄物を経済に還元するという目標と合致しています。
これらの研究は、トルコが2026年11月9日から20日にかけてアンタルヤで主催する国連気候変動会議COP31において重視される、資源の効率的利用、廃棄物の削減、生産の環境負荷低減という目標にも貢献しています。


